今年は、Claude Codeの年だったといえよう。コードを書く体験もすっかり変わってしまった。このやすみはReact Nativeで自分がつかう日記アプリを作ってみているが、まったく作ったことがないのにそれなりに動くものをひとことふたこと言えば書いてくれてしまう。
というわけで、今年のAI体験を雑多に書き出してみる。
今年のはじめはまだCursorで生活していた。 yoloモードが出てきて、年の初めごろに https://github.com/yammerjp/optruck を作らせていた記憶がある。CLIツールは、コマンドラインオプションを何にするかを考えることで、結構思考をまとめられる。UsageをAIに書かせてひたすらレビューしてから作り始めるというので、バンバン書いてくれたコードを割と採用できるというのに驚いていたと思う。
発言を振り返ると、そのあと2月末にclineのauto approveでお金が溶ける感覚を味わっていた。Anthoropicに少しばかりお金をチャージして遊んでいたっぽい。
コードをかく話ではないが、部長とマネージャ陣でCharGPTのProが話題になって、2月から3ヶ月くらいProを契約していたのも今年だった。Deep Research、いままでは見つけられなかったOSSだったりをさらさらとみつけてくれるのが結構インパクトがあったな。
Claude CodeのMaxプランを契約したのは、記録をふりかえると6月ごろっぽい。6/6にProを、6/11にMaxを契約している。こんなに日々に溶け込んで使っているのにまだ半年ぐらいしか経っていないのは、少し驚きである。つかいはじめてすぐ、CursorもGitHub Copilotも解約してしまって、ChatGPTのPlusも解約してしまって、とにかくClaude Max x20で生きていくぞというふうにして、そこからは、それ無しの生活が考えられなくらいそればかり使っていた。このあたりから、ターミナルとブラウザだけでやっていけるようにもなった。会社のでかいコードベースを触るのは、なんだかんだ職業プログラマを始めてからずっとVScode (もしくはCursor)を使っていて、(Neo)Vimは家か、仕事でもちょいと直すときだけしか使っていなかったのだが、Claude Codeが書いてくれるので、(Neo)Vimだけでやっていけるようになった。
ChatGPT、6月時点ではClaudeのWeb版の使い勝手があんまりでChatGPTはあとでPlusを契約し直したのだけど、流石にそろそろいいかとなって、最近は解約して、チャットもClaudeを使うことにしてみている。会社ではGoogle WorkspaceなこともあってGeminiを結構使っているかなあ。
Claude Codeを使い始めて以降、Claude Code自体の変化というのもたくさんあったが、あんまりそういうのを深く意識せずに使っているだけでいい感じになったり、性能が悪いように感じる時期があったり、どんどん変化していっていたと思う。ここでは自分が使っての感想を述べたいので深追いはしないが、ツールとしての一年を振り返るのは https://zenn.dev/oikon/articles/claude-code-2025 がとてもいい記事だった。
7月の中頃に新規サービスの立ち上げの話があって、最初のあてを作り始めた頃から、git worktreeでひたすら回し始めるかたちで本格的にガッツリ使うようになっていった。まだ事業の確度が読めていないことも、要求が素早く変化していくというのもあって、チームにお願いするんじゃなくて自分が握ってひとりでわたわたコードを書いていた。Rubyは型がないからAIが苦手なんていうような巷での言説を無視して、Production Readyなアプリケーションをガシガシ作って、ガシガシ壊して進めたのは、Claude Codeがあったからだったと思う。
ガードレールを結構色々整備しながら進んでいった。AIだけで動作確認できるよう、外部のサービスは全てモック可能にし、モデルが太るように、テストを書くように、機能を作って形を作っていくにつれてガードレールもどんどん整備しないとすぐ脱線する感じがあった。
そのアプリは、最初はRails wayを最大限生かそうとMPAにしていたが、けっこうやることがあるぞと気づいてVue.jsのSPAに切り出した。その判断は良かったと思うのだが、今考えても悩ましいのは、フロントエンドのガードレール。整備が甘くて、微妙なコードが結構出てきてしまったり、Playeright MCPとの噛み合わせでうまくデバッグできずにスタックしてしまったり。ひたすらE2Eを書いていたけどフレーキーになりすぎてほとんど捨てたりもした。フロントエンドを作るにあたりうまくAIをガイドできなかったのは、大量に出てくるコードに対する直感が甘いというか、どうやって作っていったらいいかの方針があまり持てていなかったというのが大きな要因だったと思う。作り手の認識や守備範囲がそのまま出来るものにきっかりと反映されているという様子である。
現時点では、AIがでてきたからこそ細部への理解がAIへの的確なガイドとして必要という状況だろう。今後どうなるかはわからないけど、複雑な実環境をシンプルに表現し続けるのにはプログラマーの腕が求められている。
既存のコードベースをAIでどうやって変化させていくかの劇的にインパクトのある方法は、いまのところすくなくともまだ私やその身の回りでは答えが見えていないように思う。人間の認知にボトルネックが移っていくことは明白だけれど、私が関わっているプロダクトでもやりたいことは無限にあるから、AIでうまく実現できるようになっていきたい。
来年末どんな姿になっているか、全く想像もつかない。それまでの数年と比較しても、いちばん、プログラマの仕事にようやく本当にAIによる変化が大きくやってきはじめた一年だったと思う。
コンピュータオタクとしてコードを書いたりソフトウェアをつくるのを現時点で仕事にできているのは、大変幸せなことである。いまとはある程度違う形かもしれないが今後もなんらかの専門性が求められ続けられるだろう、その変化は、大きな波であっても今年のように連続的にやってくる(と願いたい)。変化をポジティブに受け止めて、波に乗ってやっていきたい。