YAPC::Hiroshima 2024の感想2本目は、自分が登壇した背景や感想を書いてみることにする。
発表資料はこちら: awkでつくってわかる、Webアプリケーション
セッションを聴いた感想はこちら: YAPC::Hiroshima 2024のセッションが面白かった
経緯: awkblogを作っていた時にYAPCを教えてもらった
最初にawkblogを作り始めたのは、2022年の秋冬ごろに「できそうだけど前例が見当たらないな」と思ったところからだった。 gawkでHTTPサーバをつくれたり、PostgreSQLを使えるということを知ったが、それらを組み合わせている例を見つけられず、Webアプリケーションエンジニアとしていっちょ試してみるか、という気持ちだった。
やってみるとまあまあ楽しくて、一通り動くものを作って1人で楽しんでいたのだった。
プロポーザルを出すきっかけは、社内で声をかけてもらったからだった。2023年の前半に、社内でawkblogを作っていて、どうせならカンファレンスとかで話すと面白そうと言っていたとき、その年のYAPC:Kyoto 2023でぶつかり稽古をしていた@kenchanくんさんから「YAPCだったら面白いと思ってくれる人が結構いるんじゃない?」というようなことを声をかけてもらったのだった。
そのあとプロポーザルの募集が始まるまで半年くらいは、趣味で開発しつつ、募集が始まったあとはテーマが「what you like?」でピッタリじゃん、となり応募。
応募した後もawkblogの開発は続けて幾つかの機能を実装したのだが、発表では全然話しきれず、まだまだawkblogの面白いところはまだまだあると思っている。
発表資料の作成は声日記から初めて、最後はとにかく字を大きくした
年が明けて登壇資料の準備が進んでいないけどなにか始めないとなと思い始めたのがlisten.styleの声日記だった。 awkblogについては7回くらい話していて、登壇で話せなかったことがめちゃくちゃあるという感じではある。
今回の発表は1年以上前から実装を温めていたので、話すことに困るということはなくて、基本的にはストーリーの組み立てと「何を話さないか」ということにフォーカスしていたからうまく行った面もあるけど、登壇資料を考える時の思考整理として、音声コンテンツは結構ありなのではないかなとも思う。
登壇資料をつくっていたときに意識していたのは、とにかく「文字を大きく」ということだった。今回は48ptや64ptの文字も結構出てくる、一定読みやすいスライドになったのではなかろうか。
高橋メソッドを参考にしたところがあるのだけど、さすがにあそこまでは簡潔にできなかった。
デモ環境の準備でfly.ioとneon.tech便利〜となった
デモ環境は結局新幹線の中で建てていたRDSの繋ぎこみがまにあわず、neon.techに課金したのだけど、非常に使いやすくて気軽だなあと感じた。
一方で、DBを自分で飼わないとわからないことも多数あるので、これは自分でホストしてみてUSER管理などをやっておかないとなという気持ちになった。、
発表練習の効果が大きい
発表練習は、事前に友人の@kotomin_mと@_mamemame98に付き合ってもらった。実は過去のPHPerKaigiのLTなどもお世話になっていて、発表の前に他の人に話すとフィードバックをもらえるし、そのうえ自分で「これじゃダメだな」というところをみつけて当日までに直せるので随分とクオリティが上がる。PHPerKaigiのときも今回も、リハーサルの時のクオリティは結構ダメダメだったと思っていて、そこで練習したおかげで結構準備が進んだ気がする。PHPconのときは社内でそれをやっていたが、発表前に誰かに聞いてもらうというのは結構強力な方法だと思うので、今後もやっていきたい。というか練習に付き合ってくれていつもありがとうございます
もし発表練習に付き合って欲しいという人がいたら、都合が合えばも引き受けるので気軽に声をかけてください。
本番は字の大きさに助けられた
練習の甲斐もあって、それなりには話せたのではないかと思う。字を大きくしてスライド1枚の情報量を減らすと、話すことに迷いが減るので、本番の構成をコントロールする意味でも字が大きいのは助かった。
今後も続けていきたいawkblog
awkを書く趣味は気ままに続けたいなと思っている。例えば以下のことをやりたい。
- gawkのリクエストの読み込みの謎の解明
- awkの処理系の自作, 言語処理系に関するツールチェインの開発
- awkblogのさらなる作り込み。特に管理画面のモダンフロントエンドツールチェインを使った作り直しなど
とはいえ急いでやっても仕方ないし、飽きたらしばらくやめたりしながらやるだろう。
とにかくしばらくここに記事を書くということをやってみることにする。
おわりに
思ったよりもたくさんの方に反響をいただけて、アホなことをやっているのを暖かく見守っていただけてありがたい、という気持ちです。YAPCという場で「お好み」を話したり聴いたりして、とても楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。